- 作者: なかにし礼
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本が話題を呼んでいるらしい。金スマでやってた陽子線治療の話。
作家なかにし礼「生きる力 心でがんに克つ」という本だが、食道がんのガン闘病記。
2012年3月 がんを告白、闘病生活へ。しかし、わずか7ヶ月で復帰。
がんは陽子線治療という治療で治したらしい。痛みも入院もなく1回20分前後、寝ているだけの治療を30回続ける。髪が抜けることもなく体重が減ることもなく体に傷をつけることもなく治ったらしい。今は通院も投薬もしていないそうな。
現在は、3人に1人ががんで亡くなる時代らしい。
なかにし礼さん
1938年 旧満州 牡丹江 生まれ
1946年 家族とともに日本へ帰国
1958年 立教大学文学部入学
シャンソン訳詞で学費を稼いだそうな。石原裕次郎さんに日本の歌をかけよといわれて、歌謡曲の作詞家に転身。作詞家史上最多の日本レコード大賞を3度受賞。手がけた作詞は4000曲。
1998年から小説家としても活動「兄弟」、2000年「長崎ぶらぶら節」で直木賞受賞。テレビや舞台などさまざまなところで活躍。
2012年2月あたりから、声がかすれたり、口臭がしたり、唾液が茶色っぽい、ご飯がのどを通らないなどの症状がでたため病院で検査し、食道がんと診断。4cmほどの腫瘍でステージ2、食堂近くのリンパ節にも転移していたらしい。
最初に提示されたのは抗がん剤で分裂を抑制し、手術で切除する方法だったが、心臓が弱かったため、他の病院にも相談したがどこも結果は同じ。
そして、切除しない病院を探したところ、抗がん剤と放射線での治療だったが、それでもあきらめず、自分で探しまくり、陽子線治療というのにたどり着いたらしい。
陽子線治療とは腫瘍に放射線を集中することができる最新の治療法らしい。
従来の放射線治療はがんの周囲の正常な組織にも放射線量に応じて副作用が生じる。一方、陽子線量治療は最小限の力で体内に入り腫瘍の位置でぴたりと止まって集中的に強いエネルギーを与えることができる。そのため、正常な組織へのダメージが少なく副作用や体への負担も軽いらしい。
国立がん研究センターに陽子線治療を行う装置があるが全長50mもある巨大装置らしい。
陽子線とは水素の原子核・陽子を光の速さぐらいまで加速させた高エネルギーのビーム。
現在、頭蓋底、頭顎部、食道、肺、肝臓、前立腺、骨軟部に有効とされているらしい。
肝臓がんに関しては約9割の患者で制御可能らしい。
ミリ単位での制御を行うらしい。痛みや不快感はなく、治療は20分前後、陽子線の照射は1分程度らしい。治療中は寝ているだけで入院の必要もないらしい。週5回合計30回程度の治療を行うそうな。
設備に80億円かかるため、全国に7カ所しかないらしい。
さらに保険適用外の先進医療のため治療費約300万円は全て自己負担。
各保険会社には「先進医療特約」というものがあり、通常の保険に月々数百円足せば陽子線治療を受けても全額返金されるらしい。