日経ビジネス2013.5.13号。タイトルにデカデカと「メコン」って書いてあって最初なんだろう?メコン川のことか?って思ったら、だいたいそういう意図だった。
メコン地域とは、ASEANを構成する10カ国のうち、メコン川の流域に位置するタイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの5カ国をさすらしい。メコン域内の人口は約2億4006万人(2012年の推定)。2015年末には域内関税を撤廃して、2020年までには地域を縦横断する道路網の整備も進むんだとか。
いろんな製造業でメコンシフトが静かに進行しているらしく、かつての中国で安価な労働力を武器に世界の工場となっていたのだが、事業環境の悪化が積み重なって工場の脱中国が進んでいるらしい。
中国における七重苦として課題が以下の通りらしい。
1. 拡大再生産される反日感情
2.人件費の高騰
3.労働者が確保できない
4.経済成長は鈍化
5.厳しい競争環境
6.中国本位の政策運営
7.駐在員のストレス増大
2012年に出荷した日本車の台数も中国では254万台だが、ASEAN先進6カ国は273万台だそうな。まぁ、販売台数でいうと中国のほうが割合は圧倒的に低くなるので伸ばしやすいともいえるとは思うけど、このあたりはいろいろあるんでしょうね。
今後のASEANの魅力としては、
・域内総人口は2012年末に6億人を突破して、2020年までにさらに6000万人の増加を見込む
・国民の平均年齢が低く、2020年から10年経っても生産労働人口の比率は6割台をキープ
・経済連携に積極的で日韓中印豪とFTA締結済み。
・東アジア地域包括的経済連携の交渉を主導
なんだとか。まぁ、このあたりのことは私は疎いんですけどね。
2015年にASEAN経済共同体が実現すると
・人件費の安いカンボジア、ミャンマー、ラオス、ベトナムで生産した製品のASEAN域内の関税が原則ゼロに
・人の移動が自由に
・計画中の9本の経済回廊が延伸、通関手続きの電子化を推進
なんだとか。
まぁ、こういう経営的なことはよくわからんですけどね。自分個人としては、日本でしっかり自分の技術を磨いて行きたいですけどね。