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詳しくなくて、すみません。

驚きなしではモノは売れない!?流通新勢力

日経ビジネス2013.6.3号の特集。

看板が違うだけで、どの店も似た売り場作りで、さらにPBなどで商品の画一化が進んで、個性のない店舗に飽き足らなくなった消費者が増えているんだとか。まぁ、チェーン店ってそんなものだとは思いますが、そんな流通大手に対する不満の受け皿となって顧客の支持を集めている企業があるんだとか。ユニークな店作り、圧倒的な品揃え、手厚い接客など、そんな顧客に驚きを与えることで急成長している15社の流通新勢力の特集がされていたので、10社のメモ。

売り場の画一化を壊す

ラッキーピエログループ

飲食店。本社 北海道函館市 売上げ7億円(2012年10月) 店舗数16店 従業員数300人。

地元では通称ラッピと呼ばれているらしい。函館周辺ではマックよりも多い。(市内にラッピ12店舗に対し、マックは4店。)

メリーゴーランドや池もある店舗も。同じデザインの店はなく、ボッティチェリの絵画がある店もあれば、アールデコ調で統一する店、サンタクロースであふれかえる店も。

 

王一郎社長によれば「今考えられる理想をすべて取り入れた夢の国」なんだとか。

おいしいだけではきてもらえないので、ワオ!という驚きを至るところに溶け込ませているらしい。

さらに「地元のヘビーユーザーこそ大事」ということで、ラッキーピエロサーカスに入ると、準団員→正団員→スター団員→スーパースター団員と階級が上がっていくんだとか。ポイント還元率が上がっていくらしい。さらにスーパースター団員になると、買い物の際に、「スーパースター団員の○○さん、ありがとうございます!」と言われるらしい^^;

 

社長曰く「面倒と思うことをやる。それが違いになり、ブランドになった」とのことらしい。

 

ハローデイ

スーパー。本社 北九州市 売上げ815億円(2014年3月見込み) 店舗数48店 従業員数5600人(パートバイト含む)

ここは先日のがっちりマンデーでもやってましたね。

従業員が働きたくなるスーパーってことでやってましたが、ハロリンピックというのもある観たいですね。

店舗従業員が独自に取り入れた新しい陳列方法や飾り付け、新商品の開発・導入を評価する社内コンテストのことらしい。報奨金もでるんだとか。

 

みのや(おかしのまちおか

菓子専門店。本社 さいたま市 売上げ159億円(2012年6月期) 店舗数162店 従業員数1509人(パートバイト含む)

1日の中でも売り場の様相を変える店舗運営。

イオンレイクタウン内は子供の背丈に合わせて駄菓子コーナーを設置していて休日は商品補充ができないほどらしい。

 

品揃えの画一化を壊す

エース(北野エース)

食品雑貨店。本社 兵庫県尼崎市 売上げ215億円(2013年2月期) 店舗数53店 従業員数1020人(パートバイト含む)

ここも商品紹介とかちょいちょい観ますね。

全店共通の商品はわずか3割しかないらしい。あとはリスクを取りながらも、売れ筋しか置かない大手スーパーには絶対にない圧倒的な品揃えを追求しているんだとか。

店長は仕入れに真剣で、仕入れた商品は1ヶ月以内に売り切るのがルールらしい。

 

三日月百子(ミカヅキモモコ)

300円均一店。本社 大阪市 売上げ30億円(2013年1月期) 店舗数70店 従業員数350人(パートバイト含む)

イメージキャラクターは、ももこちゃん。15分ごとに「ミカヅキ、モーモコ、ミカヅキ、モーモコ、」と耳に残るテーマソングがかかるらしい^^;

商品の4割がアウトレット品。2,300円のディズニーのぬいぐるみなどもあるらしい。

完売できると確信をもてる数しか仕入れないらしく不良在庫をかかえることはほとんどなし。

販売価格だけではなく仕入れ価格も150円に均一にしているらしい。

商品の6割は海外からのオリジナル商品。100円ショップの原価では扱えないような商材が多いらしい。

2012年度は過去最高の売上げ高。

 

クスリのアオキ

ドラッグストア。本社 石川県白山市 売上げ761億円(2012年5月期) 店舗数188店 従業員数2698人(パートバイト含む)

生鮮+ドラッグで既存店2ケタ増。

バナナや野菜、肉などの食品や日用雑貨を含む「ライフ部門」の売上げが全体売上げの半分以上。

さらに食品は原価に近いことで安値水準は確保。利益率の高い医薬品や調剤部門でカバーらしい。

最近のドラッグストアは、異業種間での競争が激化で、従来のドラッグストアの領域を守っていても厳しいそうな。

ただ、そのおかげで、同居スーパーから退店圧力をうけているところもあるらしい。

 

接客の画一化を壊す

フレスタ

スーパー。本社 広島市 売上げ670億円(2012年2月期) 店舗数54店 従業員数2610人(パートバイト含む)

「優良顧客に支えられているのにその人たちから得た利益で特売日しか来ない人ばかりに恩恵がいくのはおかしい」ということで、あなただけポイント5倍だったり、同じ月ならいつでも特売価格でかえるような価格設定をしたり、チラシ回数を減らし、ネット会員への特売情報など、4月から価格戦略を大きく変えたらしい。

 

エイチ・ケイ・ワイ(アルモニア)

インテリア製造・販売。本社 広島市 売上げ10億5000万円(2012年9月期) 店舗数6店 従業員数40人(パートバイト含む)

ショールーミングを前提に店舗運営。「楽天市場で買ったほうがポイントもついてお得ですよ」って勧められるらしい^^;

小林敬弘専務曰く「必ずしも店で買ってもらう必要はない。ネットもリアルも両方カバーしていることが大事」なんだとか。

写真撮影だけでも大歓迎らしい。

売れ筋10万円程度のソファセットは楽天一番のランキングで累計222週トップを達成で今も更新中らしい。

確かにソファとかってその場で観てみたいっていうのもあるもんなぁ。

 

ヤマザワ

スーパー。本社 山形市 売上げ925億円(2013年2月期) 店舗数65店 従業員数3600人(パートバイト含む)

山澤進会長曰く「旬の食材を使ったおいしいメニューを提案することで、お客さんの信頼感を高めていく。これからのスーパーは心とテクニックと品質の競争になる」んだとか。

2012年7月に改行した宮町店では料理提案型店舗を強化。

女性従業員が旬の食材で使って料理を提案し、おためしコーナーを売り場中央に設けてオープンキッチンで調理したものを試食してもらいながら、レシピを紹介。

惣菜コーナーも充実。賞味期限切れの間近のものを使うのではなく、その日仕入れた鮮度の高いものを使っているらしい。

 

ハンズマン

ホームセンター。本社 宮崎県都城市 売上げ250億円(2012年6月期) 店舗数11店 従業員数1046人(パートバイト含む)

顧客からの要望書が1店舗あたり1冊の電話帳なみに届くらしい。店舗合計で11冊。

細かい要望等に答えるらいい。

何を取り扱うべきかというニーズを現場で吸い上げる従業員を評価するようにしているらしい。

人事評価項目は250~300項目。自己評価するだけで1日以上かかりそう^^;

優良顧客に覆面調査を依頼することもあるらしい。

 

 

 

あとは執念で拓く新市場ってことで塚田農場(この前シューイチでもでてましたね)や遠藤商事、ジェイアイエヌ、ネオグラフィック、マザーハウスが取り上げられた。